InkOS:オープンソースの物語創作AIエージェントシステム

InkOS:オープンソースの物語創作AIエージェントシステム 140

オープンソースのAI小説創作エージェントシステム。長編連載、短編、台本、インタラクティブ映像ゲーム、多言語翻訳に対応。計画、執筆、監査、修正までを自動化し、データは完全にローカル管理。Kimi、GPT、Claudeなど主要モデルに対応。

#Ai工具箱 #Ai开源项目

InkOS:オープンソースの物語創作AIエージェントシステム紹介

InkOS は、Narcooo が GitHub 上でオープンソース化している物語創作ツールです。主に小説の執筆に使われ、長編・短編どちらにも対応するほか、脚本やインタラクティブ映像ゲーム、二次創作の続き書き、多言語翻訳も可能です。Studio の Web インターフェース、TUI ターミナル、コマンドラインという 3 つの使い方があり、第一批の Kimi オープンソースパートナーに選出されました。すべてのデータはローカルのプロジェクトディレクトリに保存され、外部へのテレメトリ送信は行われず、API もユーザーが自分で設定した大規模モデルサービスプロバイダーのみを呼び出します。

InkOS:一个开源的故事创作AI Agent系统

InkOSの主要機能

  • 長編小説:これは InkOS の主力機能です。書籍を作成した後、システムがまず世界観、キャラクター設定、巻のアウトライン、各章の意図を生成し、「計画 → 構成 → 執筆 → 監査 → 改訂 → 状態同期」のフローに沿って各章を進めます。全体プロセスは 10 個の Agent が協働します。レーダーが市場トレンドをスキャンし、プランナーが章の意図を決め、コンポーザーがコンテキストとルールを整理し、ライターが本文を生成し、オブザーバーが事実を抽出し、監査人が 37 次元の連続性チェックを行い、リバイザーが問題を修正します。

  • 短編:ジャンルやインプットを入力するだけで、完成された本文、アウトライン、校正記録、紹介文やセールスポイント、表紙のプロンプトを一括で生成します。表紙生成サービスを設定しておけば、表紙画像も直接生成できます。

  • インタラクティブ映像ゲーム:自然言語で世界ルール、時間の進め方、キャラクター agent、アイテムや証拠のルールを定義でき、システムは世界状態を管理します。自由行動、クリック選択、自動画像生成をサポートし、インタラクティブドラマ、マルチエンディングの脚本、テキストゲームに適しています。

  • プロット推演:次の章を書く前に、現在の本編に基づいて 2〜5 本の分離された未来ブランチを生成し、章のビート、登場人物の意思決定、潜在的なリスクを横並びで比較します。推演結果はあくまで候補プランとして保存され、本文には影響しません。

  • 翻訳:EPUB、テキスト型 PDF、TXT、Markdown を章ごとに翻訳でき、用語集の維持、対訳校正レポートの生成、TXT・Markdown・EPUB への書き出しに対応しています。Studio、Chat、CLI すべてで利用可能です。

  • AI 臭の除去:高頻出語、句式の単調さ、過度な要約といった「LLM 臭」のある表現を自動で検出します。ライター agent のプロンプトには禁止語リストと文体の指紋が埋め込まれており、発生源から痕跡を減らします。revise --mode anti-detect を使えば、既存の章に対しても専用のリライトを行えます。

  • 文体の模倣:inkos style analyze が参照テキストを分析し、文長分布、語彙頻度、リズムパターンを抽出して、指定した書籍に注入します。以降の章は自動的にそのスタイルで執筆されます。

  • 二次創作:canon(正典継承)、au(パラレルワールド)、ooc(性格再構築)、cp(CP 向け)という 4 つのモードをサポートし、正典インポーターと二次創作専用の監査次元を内蔵しているため、設定の矛盾を防ぎます。

  • マルチモデルルーティング:異なる Agent に異なるモデルを割り当てられます。例えばライターは Claude、監査は GPT-4o、レーダーはローカルモデルといった構成が可能で、inkos config set-model で agent の粒度ごとに設定できます。

  • デーモンプロセス:inkos up でバックグラウンドの自動執筆ループを起動し、重要でない問題は自動で進行し、人の判断が必要な場合は停止して通知を送ります。Telegram、Feishu(飛書)、WeCom(企業微信)、Webhook に対応しています。

InkOSの活用シーン

  • Web小説の連載作家向け:100 万字規模の長編を自動で進めさせ、キャラクター設定、伏線、アイテムの連続性をシステムが継続的に追跡するため、中盤〜後半でも設定が崩壊しにくくなります。

  • 短編クリエイター向け:表紙を含む短編パッケージを一括生成でき、セルフメディア、投稿、練習に適しています。

  • 脚本・インタラクティブ映像ゲームの脚本家向け:分岐プロット、変数フラグ、マルチエンディングのスクリプトに対応し、ノード画像やインタラクティブアイテムの書き出しと組み合わせられます。

  • 翻訳者向け:EPUB や PDF 全体を通じた章単位の翻訳が可能で、用語集と校正レポートを維持できます。

  • 二次創作者向け:原作素材をもとに二次創作本をすばやく構築でき、4 つのモードでよくある创作ニーズをカバーします。

  • 文体実験向け:好みの作家の文体を分析させ、以降の创作がそのスタイルに近づくよう調整できます。

  • オープンワールド・NPC ナラティブ向け:テキストゲーム、インタラクティブ小説、TRPG 補助ツールの作成に利用できます。

InkOSの長所と短所

良いところ

  • オープンソースで無料、コードは監査可能、テレメトリ送信なし

  • 10-Agent のパイプラインが計画から改訂までの全体工程をカバーし、専門度が高い

  • 3 種類のインタラクション方式(Studio/TUI/CLI)を備え、ビジュアル操作とスクリプト自動化の両方に対応

  • AI 臭の除去能力が高く、専用のアンチ検出リライトモードを備える

  • マルチモデルルーティングに対応し、タスクごとに最適なモデルを選択可能

  • データは完全にローカル、API はユーザーが設定したサービスプロバイダーにのみ送信

  • 中・英・日の多言語创作と翻訳に対応

  • プロット推演とオープンワールド機能は他ツールにはない独自機能

良くないところ

  • Node.js 環境と npm でのインストールが必要で、非技術ユーザーにはやや不親切

  • 大規模モデルの API Key を自前で用意する必要があり、追加費用が発生する

  • 学習曲線がやや急で、概念(計画、構成、監査、リフレクターなど)が多い

  • Studio はローカルサービス(localhost:4567)であり、クラウド型 SaaS ではない

  • AGPL-3.0 ライセンスは商用利用に制限がある

  • コミュニティ規模が比較的小規模で、問題発生時は主に GitHub issue 頼み

InkOSの使い方チュートリアル

インストール

npm i -g @actalk/inkos

モデルの設定

方法 1:Studio 内の GUI で設定する(初心者推奨)。

方法 2:コマンドラインでグローバルに設定:

inkos config set-global \
  --provider custom \
  --base-url https://api.moonshot.cn/v1 \
  --api-key sk-... \
  --model kimi-k2.5

プロジェクトの初期化

inkos init my-novel
cd my-novel

書籍の作成と執筆

inkos book create --title "吞天魔帝" --genre xuanhuan
inkos write next 吞天魔帝          # 次の章を執筆(フルパイプライン)
inkos write next 吞天魔帝 --count 5 # 5章連続で執筆
inkos status                       # 状態を確認
inkos export 吞天魔帝 --format epub # EPUBを書き出し

自然言語 Agent モード

inkos agent "帮我写一本都市修仙,主角是个程序员"
inkos agent "写下一章,重点写师徒矛盾"

アトミックコマンド(スクリプトや外部 Agent からの呼び出し向け)

inkos plan chapter 吞天魔帝 --context "本章重点写师徒矛盾"
inkos compose chapter 吞天魔帝
inkos draft 吞天魔帝
inkos audit 吞天魔帝 31
inkos revise 吞天魔帝 31

Studio の起動

inkos studio
# デフォルトで localhost:4567 を開きます

InkOSと競合製品の比較

次元InkOSSudowriteNovelCraftertarget="_blank" rel="noreferrer noopener">NovelAI蛙蛙写作
位置付けオープンソース AI Agent パイプライン專業小説 drafting長編シリーズ執筆スタイル重視のナラティブ中文ネット小説量産
価格無料(AGPL-3.0)$19-99/月$4-20/月+API$10-25/月無料枠+会員
オープンソースはいいいえいいえいいえいいえ
操作方式Studio/TUI/CLIウェブウェブウェブウェブ/APP/ミニプログラム
長編の一貫性構造化ステート+37次元監査Story BibleCodex システムLorebook三段階アウトライン+クラウド保存
AI 臭の除去内蔵の検出回避+スタイル指紋Muse 1.5 モデルモデル本身に依存やや弱いAI 臭除去機能あり
マルチモデル任意の OpenAI-compatible に対応自社モデルBYO API key自社モデルマルチモデル切替
プロット推演2-5 本の分岐隔離推演なしなしなし情節推演あり
オープンワールドInkOS Playなしなしなしなし
翻訳EPUB/PDF/TXT/Markdownなしなしなしなし
二次創作/模倣4 種類のモード+スタイル分析なしなしなしなし
デーモンプロセスinkos up でバックグラウンド執筆なしなしなしなし
データプライバシー完全ローカル、テレメトリなしクラウドクラウドクラウドクラウド
技術的ハードルnpm+API 設定が必要低い中(API 設定が必要)低い低い

なぜ InkOS を選ぶのか

もし百万字レベルまで管理できる創作システムが必要で、新しい対話を始めるたびに毎回設定を貼り直すような作業から解放されたいなら、InkOS は試す価値がある。10-Agent パイプラインがプランニング、執筆、監査、改訂を一つのループに繋ぎ、80 章目を書いている時点でも第 5 章に張った伏線をシステムが覚えている。オープンソースなのでプロンプトを改変したり、Agent を追加したり、自分のモデルを接続したりすることができ、データもローカルに留まる。技術志向の作者、ネット小説スタジオ、執筆フローを深くカスタマイズしたいユーザーにとって、「AI で小説を書く」をおもちゃから生産ツールに変える数少ない選択肢だ。

よくある質問

Q:InkOS は無料ですか?

はい。プロジェクト自体は AGPL-3.0 ライセンスのオープンソースで無料です。ただし、大規模言語モデルの API Key は自分で用意する必要があり、その部分は利用量に応じてサービス提供者に支払う形になります。

Q:プログラミングができなくても使えますか?

使えます。Node.js をインストールした後、npm i -g @actalk/inkos で導入し、inkos studio を実行すればブラウザ上でグラフィカルに操作できます。ただし、最初に API Key を設定する際は少し手間がかかります。

Q:どのモデルに対応していますか?

Moonshot(Kimi)、OpenAI、Anthropic、Google Gemini、OpenRouter、kkaiapi など、OpenAI-compatible なインターフェースであればすべて対応しています。Agent ごとに異なるモデルを設定することも可能です。

Q:出力された文章に AI 臭がある場合はどうすればよいですか?

InkOS には AI 臭除去の仕組みが組み込まれています。ライターのプロンプト層に禁用語リストと文風指紋があり、監査担当が LLM が高頻度に使う表現を検出し、改訂担当が anti-detect モードで書き直すことができます。それでも不満な場合は、writing.reviewRetries の値を下げて改稿ラウンド数を増やすか、story/author_intent.md のスタイル指示を手動で調整してください。

Q:英語の小説も書けますか?

はい。--lang en を設定すれば利用可能で、LitRPG、Progression Fantasy、Isekai などの 10 種類の英語ジャンルプロファイルが内蔵されています。

Q:すでに書いている小説をインポートして続きを書けますか?

はい。inkos import chapters でローカルのテキストからインポートでき、構造化された状態、章の要約、伏線、キャラクター関係を自動的に再構築します。「第X章」やカスタム分割パターンにも対応しています。

Q:Studio はウェブ版ですか、それともローカルアプリですか?

ローカルサービスです。inkos studio を実行すると localhost:4567 で起動し、データはすべてローカルのプロジェクトディレクトリに保存され、クラウドにはアップロードされません。

Q:AGPL-3.0 は商用利用にどのような影響がありますか?

InkOS のコードを改変して外部に提供や配布する場合、改変部分をオープンソース化する必要があります。個人利用、社内利用は影響を受けません。詳細は AGPL-3.0 の本文をご確認ください。

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